子どもがスマホをもってSNSをやり始める時に決めておきたい2つのこと!

 今時、中学生はもちろん、小学生でもそれなりの人数がスマホを持っている時代です。

 親としてはフィルタリングをかけたりすることで、当初は一定の利用制限をかけるわけですが、不便も多く、いつの間にか外してしまうことも多いようです。

 また、スマホ=SNSという時代であり、スマホを持ってまずはLINEをやり始めて学校の子たちと繋がり、LINEグループでのやり取りが盛んになります。そうすると、学校での人間関係から逃れる時間はなく、良くも悪くも常につながっている状態になります。

 LINEを皮切りにSNSを始める子も多く、TwitterやInstagramでは、親の知らないところで、身元不明の第三者とも繋がることがあります。

 可能性を考えだすとキリがないのが実情です。 

 とはいえ、令和3年度のデータですが、10代含む各世代のSNSの利用率はこのような結果であり、いつまでもSNSから遠ざけても限界がありますし、それが最適というものでもありません。

それではいったいどのような対策が有効なのでしょうか。

 

YAHOO!ニュース

4割弱の親が「子どものスマホ管理疲れ」を感じている。フィルタリングや時間制限の効果は? 【CyberOwl調べ】

 

    こちらのニュースによると、親も子どものスマホ管理にお疲れのようです。本当は言いたくもない厳しいことを言ってがんじがらめにしたりしますが、子どもは反発して抜け道を探し、イタチごっこになったりもします。 

 このアンケートで、効果があると親が実感した対策やサポートは次のとおりです。

 

4割弱の親が「子どものスマホ管理疲れ」を感じている。フィルタリングや時間制限の効果は? 【CyberOwl調べ】
4割弱の親が「子どものスマホ管理疲れ」を感じている。フィルタリングや時間制限の効果は? 【CyberOwl調べ】

 ただ、このアンケートの結果はあくまでも親側の体感、主観であって、実際にどうかはなかなか測れません。子どもたちがどのように感じていたかももちろん不明です。

 これは私見ですが、少年事件やいじめなどの学校問題に弁護士として関わってきた経験上、大切なことは2つと感じています。

 まず1つ目は、スマホ・SNSを利用し始める時にルールを作ることです。

 そんなこと当たり前と思われるかもしれませんが、ここでのポイントは子どもと話し合ってルールを作ることです。逆にマズいのは、親が一方的に作ったルールを押し付けることです。そんなことをすれば、一見従っているように見えても、子どもは反発し、裏では抜け道を探し始めます。大人でもそうですが、他人に勝手に決められたルールに従えと言われても、なかなか素直には従えないものです。子どものルールを作るときは、必ず子どもの意見も聞いて反映させ、子ども自身が自分も一緒に作ったと思えるようにしましょう。それがルールに従う1番の理由になってきます。

 2つ目は、1つ目に関連しますが、話し合って作るルールの1つとして、”スマホの利用をリビング(親の目が届くところ)に制限すること”です。”通話履歴やSNSの内容まで全て見せろ!”というのは、子どものプライバシーも侵すことになりますし、子どもからも当然反発があるでしょう。そこで、利用開始時であれば、子どもからもそれほど反発しないであろう案として、利用場所を限定するのです。

 利用を親の目の届くリビングなどに限定すれば、中身まで見なくても、子どもは自然と危険なことややましいしいことはしにくくなりますし、実際やらなくなります。自分の部屋に持ち込まなければ、自ずと利用時間も制限されますし、夜中までやることもなくなります。

 

 このようなルールを利用開始時に話し合って決めておくことが、想像以上に実効性ある効果的な対策と考えています。実は、先ほど紹介したアンケート結果の1位2位もこれに通じるものです。