
現在、Netflixで配信中の映画「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」を観ました。
20年前、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定されたという事件をもとにした映画です。
福田ますみさんのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を映画化したもので、三池崇史さんが監督を務め、綾野剛さん、柴咲コウさんらが出演されています。
によると映画のあらすじは以下の通り。
2003年
小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。
体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が"実名報道"に踏み切る。
過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。
誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
一方、律子を擁護する声は多く、"550人もの大弁護団"が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。
誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは
「すべて事実無根の"でっちあげ"」だという完全否認だった。
これは真実に基づく、真実を疑う物語。
映画の中で視点を変えた複数の事実が提示されますが、名優たちの怪演が素晴らしく、観てて本当に苦しくなるほどでした。
これが実話をもとにしていると思うと、寒気がする恐ろしさがあります。SNSや善意による加害性をあらためて認識させられました。それでも救いのある物語で、映画としても非常に見応えがあり、面白かったです。
私が特に着目して、今回blogに書こうとおもったのは、そこで描かれた弁護士像に感銘を受けたからです。
弁護士のキャラクターなどがどこまで実話に基づいているのかは定かではありませんが、そこで描かれた弁護士は理想的と言えるものでした。
ベテランで一見普通な弁護士(街弁)が登場しますが、経験からくる老練さがありす。人当たりは穏やかで依頼者の気持ちには寄り添いつつも、プロの専門家として、言うべきときに言うべきことを言う。感情的になってしまう当事者をなだめつつも、最後は想いを消化させています。
結果的に勝ったことはもちろん素晴らしいですが、その過程に理想の弁護士像をみました。裁判の後も本人のために闘い続けた結果も含め、こういう弁護士にならなければいけないなと強く感じました。弁護士に依頼する人たちにとってもこのような弁護士に頼みたいでしょう。
一朝一夕でなれるものではなく、日々精進あるのみですが、そんなことを想い、感化される良作でした。
ぜひ配信中にご覧ください。